愛を奪う攻防戦
angel
ｴﾝｼﾞｪﾙは愛されたいという感情と、
愛を減らしたくないという感情があります。
愛は制限されているため、自分の愛を守らなければいけない
と思っているからです。
ﾃﾞﾋﾞﾙは、愛があるわけがないと思ってるので
愛がどういう理由でないかを考えます。
私たちが日常している思考と感情は
ｴﾝｼﾞｪﾙﾃﾞﾋﾞﾙの愛を奪い合う攻防戦なのです。
もっと深く見てみましょう。
例えば、彼氏に会いたい。でも誘ってくれない。
連絡が来たのに、結局会えなかった場合。
【会いたい】から【会えない】という思考、
現実にいたるまでの流れがあります。
これを分解すると、彼氏に会いたい
（会うことで愛を感じたい：プラス方向に愛を上昇させたい）
というｴﾝｼﾞｪﾙにﾃﾞﾋﾞﾙが、会えない理由を作り出します。
彼は仕事で忙しい、浮気してるetc
また、愛を受け取るには対価が必要だといい
そのためには相手の役にたたなければいけない
お金をかける必要がある、とか
相手に愛を与えなければいけないと言います。
ここでｴﾝｼﾞｪﾙは思います。
愛を得るには自分の愛も与えないといけないのか。
もし、先に愛を与えて、愛をその分取り返せなかったら
結果的には愛が減ってしまうということじゃないか。
しかも先に愛を与えるのは
まず自分の愛が減るわけで愛を取り戻せるかは
大きな賭けではないか。
そんな危ない橋を渡るなんて！
ここは、自分から愛を与えるのは大きな賭けだから
相手から愛を与えられるのを待とう！
与えられたら愛を返せば自分に不利はない！
それで愛を待とうとします。
しかしｴﾝｼﾞｪﾙが連絡が欲しいと言うと
ﾃﾞﾋﾞﾙは相手から連絡はこないと言い出し
↓
何も進展しない現実になります。
何も考えてない時、もしくは連絡がこなくてもいいかと諦めたら
相手から愛を受け取りました。（連絡がきた）
早速、ｴﾝｼﾞｪﾙは愛を返そうと思います。（お返事する）
すると、またﾃﾞﾋﾞﾙが言います。
【今のは本当に愛なのか？】
彼は忙しいのは嘘で浮気してるかもしれないから
遊ぼうと連絡がきたけど、他の女にも連絡してるかもしれないし
ただやりたいだけかもしれない。
もし、そうなら、この連絡は
愛とみせかけておまえから愛を奪う気だと。
ﾃﾞﾋﾞﾙは愛をもらったと思いたくないのです。
ｴﾝｼﾞｪﾙは思います。
私はすごく喜んでこれを愛だと思った。
でもﾃﾞﾋﾞﾙの言うとおり愛を与えたと私を騙して
私から愛を奪おうとしただけかもしれない。
ここで愛をあげてはいけないのかもしれない。
ｴﾝｼﾞｪﾙはこれは愛ではないと判断し（愛を消した）
相手に愛を与えませんでした。（結局、会わなかった。）
愛を消したという意味についてもっと補足すると
例えば彼氏からバッグをもらったとします。
ｴﾝｼﾞｪﾙは喜び、バッグ＝愛であり
自分の愛が増えたと思います。
彼氏にありがとう！と喜びを伝えます。
彼氏は彼女からの喜びの感情を受け取り愛を感じます。
（彼女から愛を感情でお返しされた）
さて、ここでﾃﾞﾋﾞﾙが登場するとどうなるかというと、、、
バッグをもらって喜んだｴﾝｼﾞｪﾙに対して
ﾃﾞﾋﾞﾙは、【まずい！このままでは愛が増えてしまう！】
と、バッグが愛ではない理由を考えます。
そして、
【このバッグはおまえの他にもいろんな女にあげてるっぽい】
【これ質屋で買ったっぽいな。
せこいなー本当におまえを愛してたら質屋で買うか】
【なんかセンスがないな】
とかいろんな事を思いついてｴﾝｼﾞｪﾙを不安にさせます。
【あー騙されるとこだった。このバッグは愛ではないんだ。】
と、愛は増えませんでした。
実際は愛です。
なのに愛ではないと無理やり愛ではないとします。
私たちは日常生活で絶えず
これは愛なのか偽物なのかどうか
神経を尖らせているのです。
そして愛かどうか精査して愛だと判断した場合、愛を受け取ります。
これは形に残るものだけでなく
食事だったり、仕事の成功だったり、幸せだと思う感情だったり。
愛ではないと判断した場合、
受け取った物などの現象に愛ではないと思い
悲しみ、恐怖、怒りなど感じます。
そして愛を探します。
また、幸せだと一時的に思っても
当たり前になると、もうそれには愛を感じず、また愛を探します。
結局、愛だと思っても当たり前になると愛ではなくなるのです。
